本「殺人鬼フジコの衝動」(真梨幸子)
まず。文庫版の裏表紙の
(略)最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する・・・・・!
これは誇大広告と言っていいだろう。 「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ)のようなうまさがあるわけではない。
しかし、小説としてはよくできてる。後半はうまいなと思った。 ただ、内容がぼくは駄目だ。読んでいて辛くなるばかりだ。最低の人間しかでてこない。「ろくでなし」(新堂冬樹)を読んだ時も、クズしか出てこないなと思ったがそれと同じくらいだ。むしろもっと陰湿だし、イヤな感じが半端ない。
なんだろうこのスッキリしない感じ。おもしろいのだが人には薦めたくない本。
もっと軽い本が読みたい。
- 作者: 真梨幸子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/05/07
- メディア: 文庫
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