本「灰王家の怪人」(門前典之)
門前典之氏の作品は「屍の命題」しか読んでいないが、この作品のトンデモ加減が気に入ったので別の作品を読むことにした。 そして手にとったのが「灰王家の怪人」だ。
本格ミステリには、建物の見取り図がよくある。これをみながら読者も推理するのだ。 「屍の命題」にもあった。作者は建築家でもあるので、今回はどんな見取り図なのかと思ったら、びっくりした。 これ逆に見取り図いるか?というくらいのシンプルな図。逆に楽しみになる。
各所に違和感を感じながら読み進めていって、これは大きなトンデモが来るに違いないと思っていたら・・・ うーん・・。トンデモではあるけど・・・なんか切ない話だし・・・。
確かにその結末だと、随所に散りばめられた違和感は解釈はできるけど・・・。
面白くはあったんだけど、読後感はあまりよくない。
次はデビュー作品、「建築屍材」を読んでみよう。
- 作者: 門前典之
- 出版社/メーカー: 南雲堂
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: 単行本
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