本「建築屍材」(門前典之)

第11回鮎川哲也賞受賞作である。 門前典之氏の作品は発表順ではなくバラバラに読んでしまっている。 先日読んだのは「灰王家の怪人」でこれは2011年だが、この「建築屍材」は2001年と10年の開きがある。

読んでみてある意味10年の開きを理解できた。 この「建築屍材」、まぁ読みにくい。 建築に関する専門用語が解説されながらとはいえたくさん出てくるし、その割には地の文の説明や背景の説明が少ないように思える。 なんというか荒削りな感じなのだ。

しかし謎はこれでもかというくらいに出てきる。 建物見取り図、密室、謎の足跡、ダイイングメッセージなど本格推理ファンが大好きなお膳立てもある。

ただちょっとダレるわ。

でも、門前氏の他の作品はまだ読んでいくつもり。

建築屍材

建築屍材