本「バベル消滅」(飛鳥部勝則)

最近お気に入りの飛鳥部勝則の昔の作品を読んだ。

うーん。一応は本格ミステリと言えると思う。伏線は回収されるし、辻褄もあうんだけど、やられた感がないというか、カタルシスがない。 「殉教カテリナ車輪」は本格ミステリっぽくてよかったけど、 しかし「ラミア虐殺」や「堕天使拷問刑」と同じ作者とは思えない。

テーマ的には「バベル消滅」と「堕天使拷問刑」はバベルの塔つながりなので作者はバベルの塔に強い思い入れがあるのだろう。

ちょっと小説はもういいかな。