本「陰摩羅鬼の瑕」(京極夏彦)
だいぶ前に読み始め、だいぶ前に読み終わった。再読だ。 精神の病んでいるときには再読に限る。
一度読んでいたので結末はわかっていたのだが、細かい部分は忘れていたので、ある意味新鮮に読めた。でてくる登場人物のキャラが立っているのが京極シリーズだが、今回は伊庭元刑事がいい。ある意味木場とかぶっているのだが、木場はこの話にはほぼ出てこない。 その伊庭の名セリフがこれ。これ以外もあるけど。
「御託並べるな。あのな、下の連中は一所懸命仕事してるじゃないか。お前さん偉いんだろ。なら偉いなりの仕事しろ。いいか、大義名分振り翳すなら大義名分を守れと云ってるんだよ。犯人だとか殺害だとか、そう云う言葉を軽軽しく遺族の前で語るなよ。せめてーーそこの題目に連続殺人の文字が書かれてから語りやがれ!」
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/08/09
- メディア: 新書
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