本「陰摩羅鬼の瑕」(京極夏彦)

だいぶ前に読み始め、だいぶ前に読み終わった。再読だ。 精神の病んでいるときには再読に限る。

一度読んでいたので結末はわかっていたのだが、細かい部分は忘れていたので、ある意味新鮮に読めた。でてくる登場人物のキャラが立っているのが京極シリーズだが、今回は伊庭元刑事がいい。ある意味木場とかぶっているのだが、木場はこの話にはほぼ出てこない。 その伊庭の名セリフがこれ。これ以外もあるけど。

「御託並べるな。あのな、下の連中は一所懸命仕事してるじゃないか。お前さん偉いんだろ。なら偉いなりの仕事しろ。いいか、大義名分振り翳すなら大義名分を守れと云ってるんだよ。犯人だとか殺害だとか、そう云う言葉を軽軽しく遺族の前で語るなよ。せめてーーそこの題目に連続殺人の文字が書かれてから語りやがれ!」

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

http://kizashi1122.hatenablog.com/entry/2015/07/19/233506